高校受験の現場において、多くの公立志望者が活用するのが私立高校の「公立併願」制度です。とりわけ首都圏(東京都・神奈川県など)で広く浸透している併願優遇の仕組みは、公立高校や国立高校を第一志望とする受験生にとって不可欠なセーフティネットとなっています。
併願優遇とは、中学校の三者面談を経た12月頃の「進路指導部間の事前相談」において、生徒の中学校内申点が私立高校側の設定する基準を満たしていれば、入試当日の得点に一定の加点措置が施されたり、実質的な合格が事前に確約されたりするシステムです。
この併願優遇を利用するにあたり、極めて重要な要素となるのが併願推薦の基準となる内申点です。例えば、上位私立高校では「5教科23以上(5段階評価)」や「9教科40以上」といった厳しい基準が課される一方、中堅校では「3教科11以上」「5教科18以上」などの設定が見られます。また、英検準2級や数検3級、部活動の部長や生徒会役員の経験によって「内申点+1〜2点」の優遇加点を受けられる高校も少なくありません。
高校受験における併願の辞退に関しては、公立高校の合格発表日当日または翌日までに所定の「辞退届」をWebシステム経由で提出するか、書類を郵送・窓口提出することで円滑に手続きが完了します。公立に合格した場合は連絡なしに放置せず、速やかに私立側へ辞退連絡を行うのが教育現場の厳格なマナーとされています。