原宿ホコ天で週末ごとに起きる異様な熱狂を、芸能界が見逃すはずはありませんでした。これが沖田浩之のデビューのきっかけとなります。路上での彼の一挙手一投足に群がるファンの熱量を目の当たりにした大手プロダクション関係者が直接スカウトを敢行。ストリートのカリスマは、ほぼ下積み期間を経ることなくメジャーの舞台へと引き上げられました。 1980年10月、TBS系ドラマ『3年B組金八先生』第2シリーズの松浦悟役に抜擢されます。直江喜一が演じる転校生・加藤優とともに、荒れる中学校のリーダー的存在を演じた沖田浩之は、不良でありながら繊細な憂いを帯びた眼差しで視聴者を釘付けにしました。同作の最高視聴率は34.8%を記録し、不良少年の葛藤をリアルに体現したことで、役者としての資質を早くも証明します。 勢いはそれにとどまりませんでした。1981年3月にはシングル『E気持』で歌手デビュー。作詞・松本隆、作曲・筒美京平という稀代のヒットメーカーが手掛けた同曲は、「ABC, ABC, ハーン E気持」という刺激的なフレーズと洗練されたポップサウンドが相まって約40万枚を売り上げる大ヒットを記録します。同年の日本歌謡大賞放送音楽新人賞を受賞し、路上ダンサーから名実ともにトップアイドルへと上り詰めました。
なぜ竹の子族から大スターに?沖田浩之の原宿伝説とスカウト秘話を徹底解説
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