注釈を付ける際、米印(※)と最も混同されやすいのがアスタリスク(* / Asterisk)です。両者は一見すると似た役割を果たしますが、その成り立ち、国際標準性、そしてシステム処理上の特性において決定的な差異が存在します。
古代ギリシャ語で「小さな星」を意味する「asteriskos」を語源とするアスタリスクは、西洋印刷史において何世紀にもわたり第一注記記号として君臨してきたグローバル標準です。学術論文や国際契約書では、第一注釈にアスタリスク()、第二注釈にダガー(† / 短剣符)、第三注釈にダブルダガー(‡ / 両短剣符)、節記号(§)という厳格な階層順序が定められています。
日本国内の日常的なビジネス文書であれば「※」で全く問題ありませんが、「海外拠点が絡むプロジェクト資料」「多言語Webサイト」「数値計算を伴う仕様書」ではアスタリスク()や上付き数字を選択するのが、一流の実務家における鉄則です。