かつて高血圧は高齢者の病気とされていましたが、昨今では20代〜30代の若年層や40代の女性において、下だけが高い「孤立性拡張期高血圧」が目立つようになっています。そこには世代特有の明確な背景が存在します。
1. 若年層・働き盛りに多発する背景:交感神経の過緊張
若者で最低血圧が高い理由の筆頭に挙げられるのが、過密な労働環境や睡眠不足、精神的緊張によるストレスと最低血圧の関係です。強いストレスを受け続けると自律神経の交感神経が優位になり続け、血管収縮ホルモンが過剰に分泌されます。その結果、全身の末梢血管が常に締め付けられた状態となり、下の血圧が跳ね上がります。さらに、運動不足による筋肉量の低下や肥満、過度な飲酒・喫煙も末梢の血流を停滞させる大きな要因です。
2. 最低血圧が高い女性の特徴:ホルモン変動と自律神経のゆらぎ
最低血圧が高い女性の特徴として見逃せないのが、月経周期や更年期に伴う女性ホルモン(エストロゲン)の減少と血行不良です。エストロゲンには血管を広げてしなやかさを保つ作用がありますが、40代以降の分泌低下や、20〜30代でも極端なダイエットや冷え性による血流悪化により、末梢血管が収縮しやすくなります。オフィスでの長時間のデスクワークや運動習慣の欠如も、下半身のうっ血を招いて最低血圧を押し上げる要因となります。