バズレシピでおなじみの料理研究家リュウジは、うま味調味料やチーズ、黒胡椒を大胆に効かせた「酒のつまみにも白米にも合うジャンキーな旨さ」を提示し、野菜嫌いすら唸らせてきた。短時間でガツンとくるパンチを生み出すセンスは秀逸だ。
対照的に、予約の取れない伝説の家政婦タサン志麻は、素材本来の水分と甘みを最大限に引き出すクラシックなフレンチの手法を家庭向けに昇華させる。じっくりと蒸気を回して茎まで柔らかく仕上げ、シンプルなヴィネグレットソースやマスタードで味を締める。アプローチは正反対でありながら、どちらも「ブロッコリーの水分と火入れのコントロール」を最重要視している点で一致している。