倶多楽湖の真価を体感するための観光スタイルは、2026年現在、展望台からのマクロな俯瞰と、ガイド付きカヌーツアーによるミクロな水上散策の2軸に集約されています。
扇型展望台からのパノラマビュー
登別温泉街から倶多楽湖へと続く山道(北海道道350号倶多楽湖公園線)の途中に位置する「扇型展望台」は、湖の完璧な円弧を一望できる屈指のビュースポットです。晴天時には深い森の緑と吸い込まれそうなコバルトブルーの湖面が見事なコントラストを描き、早朝には外輪山の縁から雲海が流れ込む幻想的な光景に出会えます。大型バスが停まるような過密な駐車場ではないため、静かに自然と対峙できる穴場として写真愛好家からも高い支持を得ています。
水質を守る非動力カヌー・カヤック体験
倶多楽湖では生態系と水質を保護するため、エンジン付きボートの乗り入れが一切禁止されています。その代わりとして人気を集めているのが、専任ガイドが同行するレイクカヌーおよびカヤック体験です。パドルを一漕ぎするごとに、水面下に沈む倒木や湖底の起伏が20メートル下まで透き通って見える感覚は、まるで空中を浮遊しているかのような錯覚をもたらします。観光シーズンには湖畔のレストハウス周辺を発着点とする少人数制ツアーが運行されており、自然環境への配慮を最優先にした持続可能なネイチャーツアーとして定着しています。