2人の対立が公になったのは2022年6月のことでした。当時、登録者数120万人を突破し飛ぶ鳥を落とす勢いだった東谷氏のYouTubeチャンネルにおいて、ターゲットが突如として芸能関係者から経済界の大物へとシフトしました。東谷氏は、三木谷氏がウクライナ人女性らを集めた豪奢なパーティーを開いていたと主張し、「三木谷 ウクライナ パーティー 疑惑」として動画で糾弾。戦禍に見舞われた国への人道支援を打ち出していた楽天トップの姿勢と私生活の行動に矛盾があると攻撃を仕掛けたのです。
これに対し、三木谷浩史氏は自身の公式Twitter(現X)で即座に猛反論を展開しました。「何が言いたいの?」「ハイエナみたいな人に脅迫されても絶対に屈しない」とストレートな怒りを露わにし、東谷氏を名指しで批判。通常、トップ経営者がインフルエンサーの誹謗中傷に公然とリアクションすることは極めて異例であり、この応酬が火に油を注ぐ形となってネット上で爆発的な関心を集めました。
東谷氏が三木谷氏を執拗にターゲットにした理由の背景には、共通の知人であるアパレル企業元社長との金銭トラブルや人間関係の軋轢があったと公判関係者の証言でも指摘されています。私的な遺恨を公益性のある告発に見せかけ、自身の選挙戦(第26回参議院議員通常選挙)に向けた耳目集めとして利用した側面が強かったと報じられています。