彼の輝かしいキャリアの原点を振り返るとき、鮮烈なデビュー作となった『ビー・バップ・ハイスクール』を外すことはできない。東映映画の看板として当時の若者文化を牽引したあの熱気の中で、線の細い鋭さと野生味を同居させた彼のシルエットは一躍脚光を浴びた。そして、伝説的な刑事ドラマ『あぶない刑事』シリーズでの大ヒット。先輩である舘ひろしをはじめとする強烈な個性の間で揉まれながら、彼はアクション映画に必要な走力と動体視力を徹底的に身体へ叩き込んでいった。
あれから数十年。日本映画界が激変の時代を迎えても、彼の立ち姿はブレない。むしろ年を重ねるごとに肩回りや背筋の厚みが増し、大人のダンディズムを漂わせる鋼の肉体へとアップデートされているのだ。