東京ディズニーリゾートで働くキャストの大多数は「準社員」と呼ばれる時給制の雇用形態に属しています。労働市場における人手不足と物価高騰を受け、運営元のオリエンタルランド賃上げ最新ニュースでは基本時給の底上げが継続的に報じられてきました。現在、一般募集されているエントリーレベルのディズニーキャスト時給は、職種や勤務時間帯に応じておおむね1,200円〜1,650円程度に設定されています。
千葉県の地域別最低賃金を明確に上回る水準であり、一見すると一般的な飲食・サービス業のパートタイム求人と比較しても遜色はありません。しかし、生活基盤として考えた場合のディズニーキャスト手取り額を算出すると、過酷な現実が浮き彫りになります。
仮に基本時給1,250円のキャストが、週5日・1日実働7.5時間(月間約160時間)のフルタイム契約で稼働した場合、月面支給額は約20万円です。ここから健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、所得税、住民税が控除されるため、手元に残る金額は約15万〜16万円強となります。残業が厳格に管理され、不必要な時間外労働が徹底排除されている組織構造ゆえに、「残業代で手取りを上乗せする」という従来の体力勝負が通用しにくい側面もあります。