ここで一度、ネット上に流布する偏見を是正する必要があります。「大手のチェーンクリニックだから技術が低い」「個人のプライベートクリニックのほうが腕が良い」という二元論は、美容外科業界の現場実態を正確に捉えていません。
湘南美容クリニックが失敗しない理由として、組織としての「症例保有数」と「安全対策の標準化」が挙げられます。SBCメディカルグループでは、理事長である相川佳之氏の経営方針のもと、全国のドクター間で失敗事例や合併症データを共有するカンファレンスが定期的に実施されています。医療事故防止のためのプロトコル(麻酔管理、感染対策、緊急搬送マニュアル)は個人クリニックよりも厳格にシステム化されており、重大事故の発生リスクを組織全体で抑え込む仕組みが整備されています。
しかし、利用者が陥りがちな「最大の罠」は、「すべての施術を湘南で済ませようとすること」です。美容医療には、マシンを照射するだけの「標準化しやすい施術」と、骨格や筋肉の微細な動きを見極めてメスを入れる「属人的な施術」の2種類が存在します。
ハイフやボトックス、ポテンツァなどの標準化治療においては、大手の圧倒的な低価格と割引特典を享受するのが最も賢い立ち回りです。一方で、骨切り手術や重度の修正手術など、極めて高度な技術を要する領域では、大手のネームバリューだけに頼るのではなく、日本形成外科学会専門医の資格有無や、学会発表の実績を持つ名医個人を探し出すアプローチが不可欠となります。