現在のワイルドな風貌しか知らない若い世代にとって、山田孝之の若い頃の姿は驚愕の対象です。1999年のデビュー以降、2000年代前半の彼はまさに正統派トップアイドル俳優の筆頭でした。
2003年のドラマ『WATER BOYS』で演じたシンクロに打ち込む瑞々しい男子高校生役、2004年の『世界の中心で、愛をさけぶ』での純真無垢なサク役、そして2006年の『白夜行』で見せた影のある美青年役。当時の彼のビジュアルは、陶器のような白い肌と憂いを帯びた瞳が特徴的で、日本中の視聴者を虜にしました。
転機となったのは2007年公開の映画『クローズZERO』です。万丈目芹沢役を演じるにあたり、従来のイメージを完全に破壊する無精ヒゲと鋭い眼光を披露。この作品を皮切りに、「ヒゲ=山田孝之」というパブリックイメージが定着し始め、実力派カメレオン俳優への華麗なる転身を遂げました。