金原早苗の名が関西ローカルの枠を越え、日本全国のお茶の間に浸透した最大の契機は、2019年に巻き起こった「滝川クリステル」のものまねでした。小泉進次郎氏(現・衆議院議員)と滝川クリステル氏の電撃結婚会見直後、座員仲間の信濃岳夫(小泉進次郎役)と組んで披露したパロディは、驚異的な再現度と絶妙なデフォルメで爆発的な反響を呼びました。
斜め45度の角度からカメラを見つめる目線、独特の落ち着いたトーン、そして「お・も・て・な・し」をオマージュした絶妙な掛け合いは、『ウチのガヤがすみません!』や『有吉の壁』『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』といった全国ネットの有力バラエティ番組を席巻しました。
このブレイクの裏側には、単なる顔立ちの類似に甘えない徹底したディテールの研究がありました。金原は滝川氏の過去のニュース映像や会見のイントネーション、目線の配り方をミリ単位で分析。ビジュアルの美しさを保ちながらも、吉本新喜劇仕込みの「間」と「顔芸」をブレンドすることで、上品さと笑いが共存するハイレベルなものまね芸を完成させたのです。