アキの物語は、あまりにも唐突な喪失から幕を開ける。目の前で家族と家を「銃の悪魔」に吹き飛ばされた少年は、その日を境に復讐のためだけに生きるマシーンとなった。公安のデビルハンターという、生存率が極めて低い過酷な職を選んだのも、ただ仇を討つためだ。彼の契約悪魔である「狐の悪魔」や「呪いの悪魔」は、自らの寿命や肉体を切り売りする代償を求めた。それはまるで、自らを削りながら進む自滅的なカウントダウンのようだった。
しかし、その冷徹な復讐者の仮面の下には、誰よりも繊細で傷つきやすい素顔が隠されていた。同僚の死に涙を流し、他人のために怒る。そんな彼の優しさが、結果として彼自身の首を絞めていくことになるのだから皮肉としか言いようがない。