医療情報の発信において頻繁に見受けられるのが、「アズノールはステロイドが含まれているのではないか」「やけどにはアズノールを塗っておけば跡が残らない」という過信や誤認です。
まず、アズノール軟膏にステロイド成分(副腎皮質ホルモン)は一切含まれていません。そのため、強い赤みや猛烈なかゆみを伴う重度の急性湿疹に対しては、アズノールの消炎作用だけでは鎮静化が追いつかない場合があります。皮膚科専門医の間でも「ステロイドで一気に炎症の火を消し、その後の維持や軽微な炎症にアズノールを用いる」といった段階的な処方が定石とされています。
また、アズノール軟膏 やけど 使い方に関する誤解も少なくありません。受傷直後の熱傷に対して軟膏を塗る前に最優先すべきは「流水による15分〜30分以上の徹底した冷却」です。冷やさずに油性軟膏を厚塗りすると、熱が組織深部にこもり組織損傷を悪化させる危険性があります。水ぶくれ(水疱)ができるような中等度以上のやけどは、市販薬での自己判断による治療を行わず、直ちに形成外科や皮膚科の診断を受ける必要があります。