2009年8月6日、数日間にわたり連絡が取れないことを心配した実弟の大原政光さんと世田谷署員が自宅に駆けつけたところ、2階の寝室で倒れている大原麗子さんが発見されました。享年62。現場に荒らされた形跡はなく、事件性は否定されたものの、死因を究明するために行政解剖が実施されました。
解剖の結果、正式な死因は不整脈による心不全(脳内出血の痕跡なども確認)と判明し、死亡推定日時は発見から3日前の8月3日と結論付けられました。当時、一部メディアでは熱中症や自死などの憶測も飛び交いましたが、突発的な循環器障害が引き金となり、静かに息を引き取ったというのが医療機関および警察の公表した真実です。
ベッドのそばには冷蔵庫が置かれ、歩行がおぼつかなくなっていた晩年の過酷な生活実態が浮き彫りとなりました。誰にも看取られることのない「孤独死」という結末は、日本社会に大きな問いを投げかけることとなりました。