結論から申し上げますと、市販のスポット溶接機自作キットを活用することで、18650や21700といった円柱型リチウムイオン電池のタブ溶接は個人レベルでも高精度に行うことが可能です。かつては電子レンジのトランスを分解・巻き直すといった危険度の高い工作が主流でしたが、現在はMOSFET(電界効果トランジスタ)を多段並列接続した専用のスポット溶接機制御基板が手頃な価格で入手できるようになり、自作のハードルは劇的に下がりました。
しかし、「誰でも簡単に組み立ててすぐ使える」という甘い認識は禁物です。スポット溶接は瞬間的に100A〜800A以上のピーク電流を制御する技術であり、電子回路への過負荷や配線の接触抵抗がそのまま機器の破損や接合不良に直結します。キット単体では動かず、大電流を供給できる外部電源(自動車用12V鉛蓄電池や高放電レートのリポバッテリー)を別途用意・適合させる知識が求められます。