彼女の音楽的キャリアを語る上で欠かせないのが、連続テレビ小説 あまちゃんでの熱演と、劇中歌として空前のヒットを記録した『潮騒のメモリー』の存在だ。ドラマ内で母親・天野春子役を演じ、その情念と優しさを込めて歌い上げたこの楽曲は、劇中の枠を飛び越えて日本中を席巻した。
往年のアイドル歌謡へのオマージュでありながら、新鮮な感動を呼んだこの名曲。番組の特別企画としてステージで披露された瞬間、テレビの前の視聴者は昭和から平成、そして現代へと続くポップミュージックの奇跡を目の当たりにした。役柄としての想いと、一人のシンガーとしての歌唱が融合を果たしたあの夜は、テレビ史に刻まれる名場面となった。