鐘楼門を抜けた正面に建つ本堂「曇華殿(どんげでん)」には、浄智寺の御本尊である「木造三世仏坐像(神奈川県指定重要文化財)」が安置されています。向かって左から阿弥陀如来(過去)、釈迦如来(現在)、弥勒菩薩(未来)が並び、時空を超えて人々を救済する姿を表現しています。衣の裾が台座から垂れ下がる「裳懸座(もかけざ)」と呼ばれる禅宗様の手法が美しく、見る者の心を穏やかに鎮めてくれます。
さらに境内奥の竹林や茶室を抜けて「やぐら(中世の横穴墓)」が点在するエリアへ進むと、洞窟の中に佇む愛らしい「布袋尊(ほていそん)」に出会えます。鎌倉江の島七福神の一柱として親しまれており、左手で指を指し、満面の笑みを浮かべた姿が印象的です。「お腹を撫でると元気がもらえる」「金運や良縁を授かる」と伝わり、多くの参拝者が撫でていくため、布袋尊のお腹は黒光りしています。