一般の患者間でよく使われる「尿管カテーテル」という言葉だが、医学的には二つの異なる処置を混同しているケースが多い。
腎臓から膀胱へ尿を送る細管に挿入するのが本来の「尿管カテーテル」であり、これは尿路結石や一部の婦人科手術などで特殊に使われる。一方、一般的な全身麻酔手術で膀胱から体外へ排尿させるために留置されるのは「尿道カテーテル(フォーリーカテーテル)」である。
この違いを正しく理解しておくことは、過度な恐怖心を払拭する第一歩となる。尿道カテーテルは構造上、尿道の出口から数センチ入った膀胱内に小さな風船(バルーン)を膨らませて固定する仕組みだ。抜去時はこのバルーンの水を抜いて小さくしてから引き抜くため、組織を傷つけるリスクは最小限にコントロールされている。