今後どの地域が台頭するのか。地域経済分析システム(RESAS)や総務省統計局の人口移動報告を掛け合わせると、明確な勝ちパターンが浮かび上がる。重要なのは単なる人口の増減ではなく、「稼ぐ力」を持つコア産業の有無と、それを支える人材の集積度だ。
データが示す勝ち組エリアの共通項は3つある。第1に、港湾や空港などの国際物流インフラへのアクセスの良さ。第2に、デジタル技術を活用した高付加価値型アグリビジネスや観光コンテンツの確立。そして第3に、スタートアップや海外資本を柔軟に受け入れる自治体の政策スピードである。統計上の数値は、旧態依然とした産業構造に安住する自治体と、変化を恐れず外貨を取り込む自治体との間で、修復不可能なほどの格差が開きつつある現実を冷ややかに告げている。