メインキャラクター以外にも、名作アニメやRPGを支えるバイプレイヤーの中に「ず」から始まるキャラクターが存在します。
冨樫義博氏の代表作『HUNTER×HUNTER』に登場する心源流拳法の門下生ズシは、主人公のゴンとキルアに「念能力」の基礎(纏・練・絶・發)を伝える案内役として、ファンから根強い支持を得ています。また、『機動戦士ガンダムZZ』に登場するネオ・ジオン軍の可変モビルスーツズサ(AMX-102)は、全身にミサイルポッドを内蔵した特徴的な機体としてロボットアニメファンの間で語り継がれる存在です。
ゲームの世界では、『スーパーマリオ』シリーズの敵キャラクターとして登場するドッスンの小型版「ズッスン」など、名作の派生キャラクターにも濁点始まりの名前が多く採用されています。
【プロの結論】濁音キャラクターが記憶に残りやすい心理的・音韻論的要因
なぜ「ず」から始まるキャラクターは、数が少ないにもかかわらず強い印象を残すのでしょうか。音韻論および認知心理学の観点から見ると、日本語の有声音(濁音)は無声音(清音)に比べて調音時に強いエネルギーを要し、聴覚的なインパクトが大きくなります。そのため、制作者側も「コミカルさ」「怪異さ」「重量感」「独特の愛嬌」を付与したいキャラクターに対して意図的に濁音ネーミングを施す傾向があります。「ずんだもん」の親しみやすさや「ズバット」の不気味かつ俊敏なイメージは、まさにこの音韻効果が最大限に発揮された結果といえます。