映像作品やポップカルチャーの描写も、人々の記憶を決定づける大きな要因となった。高畑勲・宮崎駿コンビが手がけた名作アニメ『パンダコパンダ』や、世界的大ヒットを記録した『カンフー・パンダ』シリーズなど、古今東西のクリエイターたちはパンダを魅力的にデフォルメしてきた。
アニメーション制作の現場では、視認性や画面上のアクセントを重視するあまり、白いお尻にしっぽを描く際、輪郭を際立たせる目的で黒く配色してしまうケースが散見された。キャラクターデザインとしての記号化が優先された結果、生物学的な正確さが二次的なものとして扱われた経緯がある。
だが近年では、制作陣の徹底した現地取材と考証により、忠実にお尻と同じ白色で描かれる作品が主流となった。クリエイターたちのリアリズムへの回帰が、誤ったイメージの修正を後押ししている。