刃を安全に折るためには、手元にある適切なツールを選ぶ必要があります。状況に応じた代表的な折り方の手順を解説します。
1. 本体の後ろにある溝(クリップ・スナッパー)を使う方法
ほとんどの標準的なカッターナイフの本体後部には、取り外し可能なクリップ(スナッパー)が装着されています。このパーツの端部には、細いスリット状の隙間が設けられており、これこそがメーカー純正の刃折具です。
カッターの刃の後ろの溝の使い方は非常にシンプルです。まず刃を「カチッ」と1目盛りだけ出します。本体後部からクリップを引き抜き、その溝に刃の先端1ピッチを差し込みます。このとき、折れ線のラインがクリップのフチと平行に重なる深さまで差し込むのがコツです。あとは折れ線が外側に開く(山折り)方向へ、クイッと手首を傾けるだけで、驚くほど小さな力で安全に刃が折れます。折れた刃はクリップのスリット内に保持されるため、飛散する心配がありません。
2. ラジオペンチやプライヤーを使う方法
DIY現場やオフィスで確実性を重視するなら、ペンチを用いた手法が効果的です。カッターの刃の折り方にペンチを用いる利点は、刃先全体を金属のジョー(くちばし部分)で完全に挟み込める点にあります。
1ピッチ分だけ出した刃先を、折れ線の直前でペンチでしっかりと挟み込みます。そのまま下方向(山折り方向)へゆっくりとひねるように倒せば、破片はペンチの先端に挟まれた状態のまま外れるため、カッターの刃が飛ぶ危険防止として極めて高い安全性を誇ります。
3. 専用の刃折具・処理器(オルファ「ポキ」など)を使う方法
最も安全かつ現代のオフィスや現場で標準化されているのが、オルファの「ポキ」に代表される安全刃折処理器(カッター刃折具)です。卓上型のケース上部にスリットがあり、刃を差し込んでレバーを倒すか、ケースごと傾けるだけで「パキッ」と折れ、折れた刃はそのまま密閉されたケース内に自動回収されます。刃に一切触れずに処理が完結するため、作業者の習熟度を問わず事故を完全に防ぐことができます。
4. 100均の刃折器の評判と実用性
近年ではダイソーやセリアなどの100円ショップでも、刃折器と替刃ケースが一体化したアイテムが販売されています。100均のカッター刃折器の評判を検証すると、「机の上に常備できて便利」「コスパが抜群」と好評を博す一方、「スリットの幅が微妙に広く、大型刃を入れるとガタつく」「プラスチックの耐久性が低く、長年使うとスリット周辺が割れる」という声もあります。標準的な小型刃(9mm幅)の日常使用であれば実用上十分ですが、現場作業などの大型刃(18mm幅)を日常的に折る場合は、剛性の高いメーカー純正品を選ぶのが賢明です。