ブリーチなしブルーブラックの真相と罠|黒髪からの発色と色落ち検証

ブリーチなしブルーブラックの真相と罠|黒髪からの発色と色落ち検証

ブリーチなしブルーブラックの真相と罠|黒髪からの発色と色落ち検証の基本情報から最新動向までを一挙に解説しました。

「ブリーチなしで透き通るようなネイビーブラックにしたい」と希望して美容室を訪れたものの、仕上がりが「重たい黒髪」になってしまった経験を持つ人は少なくありません。この現象が起きる背景には、日本人の毛髪特有のメラニン構造と、光の吸収・反射における明確なメカニズムが存在します。

日本人のバージン毛(一度もカラーをしていない毛髪)は、平均して4〜5トーンの明度しかありません。内部には赤褐色〜黒褐色のユウメラニンが密集しており、光を通しにくい状態です。ヘアカラーの基本原則として、髪色を変化させるには「脱色(リフト)」と「発色(ティント注入)」の2工程が同時に進行します。ブリーチを行わない通常のアルカリカラー剤では、黒髪を明るくする脱色力に限界があり、暗い土台の上から青い色素(寒色染料)を重ねると、減法混色の作用によって髪全体の明度がさらに下がります。

サロンの施術データや毛髪科学の観点から言えば、元のベースが5トーン以下の真っ黒な状態から染めた場合、仕上がりは3〜4トーンの濃密な黒に着地します。青い光の波長は短く散乱しやすいため、光量が少ない環境では人間の視覚に「深みのある黒」としてしか認識されません。これが「ただの黒髪になってしまった」と感じる真相です。髪が光を透過する余白(明度)がベースに存在しない限り、肉眼で青みをはっきりと捉えることは極めて困難といえます。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。