文部科学省の調査でも深刻化が指摘されているのが、薬学部定員割れの理由です。2006年の6年制移行に伴い、多くの私立大学が薬学部を新設・増設した結果、供給過多に陥りました。全国に70校以上の薬学部が存在する現在、私立大学の約3割から4割が定員割れに喘いでいます。
追い打ちをかけているのが、受験生の「資格至上主義」から「コスパ・タイパ重視」への価値観の変化です。6年間で莫大な学費を投じながら、国家試験に不合格となるリスクが可視化されたことで、安易な出願を避ける動きが広がっています。これにより、選ばれる大学と敬遠される大学の選別が一気に加速しました。