本作を語る上で、ネット上で長年語られがちな「誤解」を是正しておく必要があります。
第一の誤解は、「ヤクト(ジャッジが不在の無法地帯)は単なる高難易度ゾーンである」という思い込みです。ヤクトでは戦闘不能のままバトルが終了すると、そのキャラクターが文字通り「永久死亡(ロスト)」します。このため初心者がトラウマを植え付けられやすいエリアですが、実は「敵ユニットも完全に消滅させることができる」ため、レイズやアイテムによる蘇生ループを断ち切る最速の殲滅狩場として利用するのが上級者の常識です。
第二の誤解は、「初代FFTの直接の続編である」という混同です。歴史的時系列として『ファイナルファンタジーXII』を含めた「イヴァリースアライアンス」構想の中で位置付けが整理された結果、FFTAの舞台は「現実世界の少年たちが愛読するゲーム版イヴァリースをベースに再構築された願望世界」というメタフィクション構造であることが公式資料でも明かされています。初代との設定矛盾を気にする必要はなく、独立した一つの完成された寓話として楽しむのが正解です。