ユーザーに忘れがたいトラウマを刻みつけた主犯格が、Webブラウザ上で展開されたインタラクティブコンテンツ「西野ン会議」です。指定のURLにアクセスすると、見慣れたビデオ通話ツールのインターフェースが起動し、自分以外の参加者(すべて異様な行動を繰り返すダミー参加者)とともに、ホストである「西野ン」とのリモートミーティングへと強制参加させられます。
ここで明かされる西野ン会議ネタバレのギミックは、ブラウザ標準の技術を極限までホラーに応用したものでした。以下のような多角的な演出が、逃げ場のない緊張感を生み出しています。
開始直後、ユーザーはカメラやマイクの使用許可、あるいは名前の入力を求められます。軽い気持ちで許可を出すと、画面内の西野ンが「あなたの顔、よく見せて」と画面いっぱいに接近。さらには、ユーザー自身のWebカメラ映像が突如として白黒に反転したり、背後に何者かの影が合成されたりといった怪奇現象が連続して発生します。
さらににしのん怖い理由として語り草になっているのが、演出後半における「疑似画面ジャック」です。ブラウザのウィンドウが勝手に動き回り、マウスカーソルの操作権が奪われ、勝手に「はい」のボタンへと誘導される――あたかもPCそのものが遠隔操作型マルウェアに侵されたかのような錯覚をもたらす演出は、従来の「動画を見せるだけ」のホラーとは一線を画すリアリティを読者に突きつけました。
この反響を受け、同年秋の『世にも奇妙な物語 '20秋の特別編』では、第2弾コンテンツとして「西野ンの部屋」を投下。脱出ゲームの体裁を取りながら、部屋の暗闇から這い出る視覚的暴力と聴覚的ジャンプスケアを増幅させ、シリーズとしての恐怖を決定づけました。