パパラッチとは?一般記者との違いや語源・違法性の境界線を徹底追跡

パパラッチとは?一般記者との違いや語源・違法性の境界線を徹底追跡

パパラッチとは?一般記者との違いや語源・違法性の境界線を徹底追跡の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

「パパラッチ(Paparazzi)」という言葉は、イタリアの名匠フェデリコ・フェリーニ監督が手掛けた映画『甘い生活』(原題:La Dolce Vita、1960年公開)に登場する報道カメラマンの名前に由来します。劇中に登場するカメラマン「コリオラノ・パパラッツォ(Paparazzo)」は、スクープ写真を求めてセレブリティに執拗に群がる人物として描かれました。イタリア語の方言で「ブンブンと飛び回る羽虫(アブや蚊)」の鬱陶しい羽音を連想させる響きから着想を得たとされており、単数形の「パパラッツォ」に対し、複数形が「パパラッチ」として世界中に定着しました。

一般の報道記者とパパラッチの決定的な境界線は、その取材対象と「公共性・公益性」の有無に集約されます。新聞社やテレビ局の政治部・社会部記者が行う取材は、権力の監視や事件・事故の背景追究など、社会全体の知る権利に奉仕する公益目的が根底に存在します。対照的に、パパラッチの標的は著名人の熱愛、スキャンダル、バカンス、家族関係といった極私的領域です。公共の利害とは無関係な私生活を秘密裏に撮影し、商業メディアに高く売り払うことで利益を得る独立系フォトグラファーを指します。

公権力を監視する「ジャーナリズム」と、個人の私生活を覗き見る「ゴシップ・エンターテインメント」。両者はカメラという同じ道具を使いながらも、その行動原理と倫理観において対極に位置しています。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。