黒柳家の家系図を振り返ると、日本の近代文化史そのものと言っても過言ではない豪華な顔ぶれが並びます。父・黒柳守綱(もりつな)さんは、NHK交響楽団の前身である新交響楽団でコンサートマスターを務めた伝説のバイオリニストです。その妥協を許さない音楽への情熱とストイックな姿勢は、徹子さんのプロフェッショナル精神に強い影響を与えました。
一方、母の黒柳朝(ちょう)さんは、エッセイストとして『チョッちゃんが行くわよ』などのベストセラーを生み出した人物です。NHK連続テレビ小説『チョッちゃん』(1987年放送)のモデルにもなり、天真爛漫で前向きな生き方は日本中に大きな感動を呼びました。
父の研ぎ澄まされた芸術性と、母の底抜けに明るく温かい包容力。この2つの類まれなDNAが融合したことで、徹子さんをはじめとする兄弟たちの豊かな感性が形作られました。