赤く染まるオールド・トラッフォードの異様な熱気の中、キックオフの笛とともに始まった一戦は、立ち上がりから予想通りのハイテンポな展開を見せました。ホームのマンチェスター・ユナイテッドは、前線からのハイプレスでブライトンの前進を阻み、奪ってからの素早いショートカウンターで先制点を狙うアグレッシブな立ち上がりを選択します。
これに対し、ブライトンは冷静沈着でした。後方からの丁寧なビルドアップで相手のプレスを誘い出し、ボランチを起点にレイオフを挟みながら縦パスを差し込む巧みなボール保持を展開。序盤こそユナイテッドのフィジカルな圧力に押される場面が見られたものの、ピッチ幅を最大限に使った展開力で徐々に主導権を手繰り寄せていきました。
試合が大きく動いたのは後半開始直後でした。ユナイテッド守備陣の一瞬のマークの受け渡しのズレを突き、ブライトンが鮮やかな連動から決定機を演出。スタジアムのざわめきを切り裂くような先制ゴールが生まれると、オールド・トラッフォードは一瞬にして静まり返りました。その後、ユナイテッドも意地を見せて猛攻を仕掛け、バイタルエリアへの執拗なアプローチから同点弾を奪い返すなど、最後まで勝敗の行方が分からない白熱のシーソーゲームが繰り広げられました。公式記録が示す通りのスコア以上の緊迫感が、ピッチのいたるところに刻み込まれていました。