2011年7月11日、成田国際空港からサイパン島へ向かうデルタ航空298便の機内において、TAIJIは女性マネージャーと激しい口論になり、客室乗務員の制止を振り切って窓や前方の座席を蹴るなどの行為に及んだとされています。飛行機がサイパン国際空港へ到着した直後、米連邦捜査局(FBI)と現地警察によって拘束され、航空機内秩序維持違反の容疑で逮捕されました。
現地のコモンウェルス・ヘルス・センター拘置区画(矯正施設)に勾留されたTAIJIは、身柄拘束から3日後の7月14日深夜、独房内でベッドのシーツを使って首を吊り、意識不明の状態で発見されたと報じられます。直ちにICU(集中治療室)へ搬送されたものの、低酸素性虚血性脳症により脳死状態に陥り、日本から駆けつけた母親と婚約者の立ち会いのもと、7月17日に生命維持装置が外され、死亡が確認されました。
現地当局が公表した公式死因は「首吊り自殺に伴う低酸素性虚血性脳症」です。しかし、この一連の発表には当初から不可解な点が多く、日本の外務省や大手メディアが報じた事実関係と、遺族が現地で直接目の当たりにした現場の実態には決定的な乖離が存在していました。なぜこれほどまでに健康状態や精神状態の観察が必要な被収容者が独房で命を落とすことになったのか、捜査当局の杜撰な情報開示体制を含め、事件は幕引きとは程遠い様相を呈しています。