駆動用電池の冷却メンテ怠ると寿命激減?費用と清掃交換の全真相

駆動用電池の冷却メンテ怠ると寿命激減?費用と清掃交換の全真相

駆動用電池の冷却メンテ怠ると寿命激減?費用と清掃交換の全真相について徹底解説いたします。専門家の見解をお届けします。

整備現場に持ち込まれる車両の実態を取材すると、オーナーの日常的な使い方とバッテリートラブルには明確な相関関係が見受けられます。首都圏の民間指定工場でハイブリッド車の整備を専門に手掛けるベテラン整備主任は、現場の生々しい実態を次のように明かします。

「メーターにハイブリッド警告灯が出てご入庫された50系プリウスの後部座席をめくると、吸気ダクトがフェルト生地のように分厚いペットの毛とホコリで塞がれていました。オーナー様にお伺いすると、トイプードルをよく後部座席に乗せてドライブしていたとのこと。吸気口の存在自体をご存知なく、荷物やクッションで吸気口を塞ぎがちだったことも重なり、夏場の渋滞中に熱が抜けなくなってセルがダウンしてしまったのです」

大手SNSやネットの質問掲示板でも、「車検を通したばかりなのに数ヶ月でハイブリッドシステムが故障した」「ファンから変な音がしていたが走れるので放置していたら修理代に40万円かかると言われた」といった悲痛な叫びが散見されます。

一般的な法定24ヶ月点検(車検)の標準項目には、駆動用バッテリー内部のファン脱着清掃や細かな冷却水の電気伝導率測定は含まれていないことが大半です。「車検をクリアしている=冷却系も完璧」という思い込みが、多くのドライバーにとっての落とし穴となっています。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。