「朝、家を出てから40分後には池袋のオフィスに座っている。この圧倒的な近さが決め手でした」——そう語るのは、2025年に都心から飯能へと移住したIT企業勤務の30代男性だ。西武鉄道が誇る特急「Laview(ラビュー)」の存在は、飯能と都心の精神的な距離を劇的に縮めた。大きな窓から光が差し込む黄色いシートでコーヒーを飲みながらメールチェックをしていれば、移動時間そのものが質の高いワークタイムへと変わる。
2026年の現在、座席指定列車の需要はかつてない高まりを見せている。特に平日の朝夕は、混雑する通勤電車を避けてラビューで着席通勤を選ぶビジネスパーソンが目立つ。かつて「ベッドタウン」と呼ばれた郊外都市は数多く存在するが、これほどまでにストレスフリーな通勤手段とダイレクトに結びついたエリアは極めて稀と言えるだろう。