実のところ、劇場ロビーでのチェック体制は各店舗や混雑状況によってグラデーションが存在する。手荷物の底に隠されたペットボトルや小さな菓子類をスタッフがすべて見つけ出し、取り締まることは物理的に不可能に近い。そのため、SNS上では「持ち込んでも何も言われなかった」という体験談が散見され、それが「持ち込み禁止は形骸化している」という誤解を生む原因になっている。
しかし現場では、強いにおいを放つファストフードや音の出るスナックを堂々と広げる客に対し、周りの鑑賞者からクレームが入るケースが絶えない。ルール違反の持ち込みは、劇場側の利益を削るだけでなく、隣に座る見知らぬ他人の2時間を台無しにするリスクを常に孕んでいる。