レコード大賞の歴史を振り返ると、時代ごとの音楽メディアの変遷が受賞基準にも色濃く反映されていることが分かります。
近年の歴代大賞受賞曲を振り返ると、Mrs. GREEN APPLE「ケセラセラ」(第65回)、SEKAI NO OWARI「Habit」(第64回)、Da-iCE「CITRUS」(第63回)、LiSA「炎」(第62回)、Foorin「パプリカ」(第61回)と、従来のCD売上枚数重視から、ストリーミング再生回数やSNSでの拡散力、国民的な認知度を総合評価する方向へと明確にシフトしました。
審査基準において重視されるのは「大衆の支持」と「作品の芸術性・完成度」の融合です。デジタルヒットを飛ばした若手アーティストと、フィジカルセールスで強固な基盤を持つグループが競り合う構図が続いており、審査員団がどちらの潮流を重く見るかによって当日の大賞の行方が劇的に変化します。