巾木エンドキャップが外れてしまった場合、最も避けるべきなのは「木工用ボンドだけで適当につけ直す」「瞬間接着剤を大量に流し込む」という二大NG対応です。木工用ボンドは塩ビ樹脂やABS樹脂との接着力が弱く、数日後に掃除機が軽く触れただけで再び脱落します。一方、瞬間接着剤は乾燥時に白化現象を起こし、巾木本体や壁紙を白く汚してしまう原因になります。
現場の職人が実践する巾木エンドキャップの外れた箇所の補修手順は、下地処理から始まります。まずは巾木側とキャップ裏面に残った古い接着剤やホコリを、無水エタノールを含ませた布やスクレーパーで綺麗に除去します。この脱脂作業を行うだけで、接着強度は格段に向上します。
固定に用いる資材は、用途と住環境に応じて使い分けるのが正解です。賃貸住宅や将来的な交換を考慮する場合は、厚さ0.5〜0.8mm程度の超強力両面テープ(アクリルフォーム製)をキャップの内寸に合わせてカットして圧着します。持ち家で「二度と外したくない」という場合は、下地や壁紙を侵食しにくい変成シリコン系接着剤または弾性接着剤をごく少量塗布し、マスキングテープで半日ほど仮固定するのが最も耐久性の高い付け方です。