学校から持ち帰る「学校歯科健康診断結果のお知らせ(受診票・治療勧告書)」には、アルファベットや専門用語が並んでいます。日本学校歯科医会が定める学校歯科検診の判定基準は、単に「虫歯の有無」を白黒つけるのではなく、予防指導が必要な段階を細かく区分しています。
特に保護者が戸惑いやすいのが、健全歯と要治療歯の中間に位置する「要観察」のステータスです。結果票を正しく読み解くためには、以下の主要コードを正確に把握しておく必要があります。
【判定コードの意味と状態区分】
・健全歯(/):現在虫歯がなく、治療跡もない健康な歯。
・う蝕(C):明らかに穴が開いており、歯科医院での修復治療が必要な虫歯。
・要観察歯(CO / シーオー):明確な実質欠損(穴)はないものの、白濁や着色など初期う蝕の兆候が見られる状態。フッ素塗布やブラッシング改善で再石灰化が期待できる段階。
・要観察歯肉(GO / ジーオー):歯石沈着や歯周ポケットの形成まではないが、軽度の歯肉炎があり、丁寧な歯みがき指導で改善が見込める状態。
・歯肉炎・歯周疾患(G):歯石の沈着や明らかな炎症、出血を認め、専門的な処置が必要な状態。
・歯列不正・咬合異常:乱ぐい歯(叢生)、受け口(反対咬合)、出っ歯(上顎前突)など、噛み合わせや顎の発育に指導・相談が必要な状態。
学校歯科検診の2026年最新基準においても、早期発見・早期治療のみならず「早期初期病変の管理と予防」が重視されています。COやGOと判定された場合は「今すぐ削る必要はないが、放置すれば確実に悪化する境界線上にいる」という強い警告サインとして受け止める必要があります。