スリップサインの高さは、道路運送車両法で定められた「残り溝1.6mm」に正確に合わせて作られています。乗用車のタイヤは、溝の深さが1.6mm未満になると公道を走行することが法律で禁じられています。
ここで多くのドライバーが誤解しやすいのが、「全体の溝が残っていれば大丈夫」という思い込みです。保安基準では、タイヤの接地面において「1箇所でもスリップサインが露出しているタイヤは車検に適合しない」と厳格に規定されています。四輪すべてが健全に見えても、内側の溝の1箇所だけサインが出ていれば、その時点で即座に車検落ちとなります。
スリップサインが出たまま公道を走行した場合、「整備不良(制動装置等)」として違反点数2点が加算され、普通車で9,000円の反則金が科されるリスクがあります。法的責任はもちろん、自他を守るための絶対的なボーダーラインとして認識しておく必要があります。