「友人と身長も体重もまったく同じなのに、自分だけ着太りして見える」「体重計の数字は減ったのに、お腹周りのもたつきが消えない」。こうした悩みの背景には、体重計には表示されない体脂肪率と筋肉量の決定的な比重差が存在します。
物質としての筋肉は脂肪よりも約1.2倍密度が高く、容積ベースで比較すると同じ1kgでも脂肪のほうが約20%大きな体積を占めます。すなわち、170cm・63.6kgであっても、体脂肪率18%の人と体脂肪率28%の人では、体格の輪郭に歴然とした差が生じるわけです。筋肉量が多く引き締まっている個体は、正面から見た際の横幅がコンパクトになり、立体的な厚みを持ったメリハリのある体型になります。対して、運動不足による筋肉量の低下を伴ういわゆる「隠れ肥満」状態では、同じ標準体重であっても下腹部や二の腕に脂肪が分散し、輪郭がぼやけて太って見えてしまいます。
さらに、近年パーソナルスタイリングの現場でも重視される「骨格タイプ(ストレート・ウェーブ・ナチュラル)」や、スマホ首・反り腰といった姿勢の歪みも見た目の印象を激変させます。骨盤が前傾して内臓が前方に押し出されると、腹筋群の機能が低下して下腹部が突出します。170cmという高いフレームを持つからこそ、姿勢のわずかな崩れが全身のプロポーションに大きな影を落としてしまうのです。