野洲店がこれほど人々の記憶に刻まれている最大の理由は、価格以上の肉質を提供する商品設計にありました。特にカルビ屋大福野洲店のランチは、近隣の工場勤務者や営業マン、主婦層から絶大な支持を集めていた看板コンテンツです。
ディナー帯で提供されていた「大福カルビ」をはじめとする定番の単品メニューに加え、昼時にはご飯のおかわり自由やスープ、ミニサラダがセットになった定食が1,000円前後の手頃なレンジで展開されていました。当時を振り返る利用客からは「タレの味が香ばしく、昼から本格的な七輪やロースターで焼く背徳感がたまらなかった」という証言が多数残されています。
しばしばカルビ屋大福野洲店の食べ放題の有無について議論されますが、同店は全国画一のバイキング形式を前面に出すチェーンとは一線を画し、あえて「高品質な単品と満足度の高い盛り合わせ」に重きを置いていました。これが結果として、安かろう悪かろうのバイキングに飽きていたファミリー層をガッチリと掴んでいたのです。