『今日の日はさようなら』は、1966年にボランティア活動指導者であった金子詔一氏によって作詞・作曲されました。当時、カブスカウトの活動や青少年キャンプの現場で、一日の活動の終わりに子どもたちが互いの絆を確かめ合い、また明日元気に会おうという願いを込めて作られたのが誕生の原点です。
翌1967年に森山良子氏が歌唱したシングルがリリースされると、透き通るような美しいソプラノボイスと素朴なメロディが日本全国に浸透。レコード売上はミリオンセラーを記録し、音楽の教科書にも長年掲載される国民的愛唱歌へと成長を遂げました。
歌詞を紐解くと、タイトルの「さようなら」という言葉とは裏腹に、描かれているテーマは「永遠の友情」と「再会への確信」です。「いつまでも 絶えることなく 友達でいよう」「明日の日を夢みて 希望の道を」というフレーズに見られるように、別れの寂しさを嘆くのではなく、別れの先にある希望を共有する構造を持っています。この心理的アプローチこそが、半世紀以上を経ても色褪せない普遍的な感動を生み出す理由といえます。