「自学ノートが埋まらない」という叫びは、SNSや知恵袋、保護者コミュニティでも日常茶飯事となっています。公立中学校の元教員や進学塾関係者への取材、WEB上の相談データを精査すると、中1特有の苦悩が浮き彫りになります。
「小学校の自学は自由研究や日記感覚でOKだったのに、中学に入った途端『教科の予習復習をしなさい』『工夫が足りない』と突き返された」という生徒の手記や、「夜遅くまで机の前でフリーズし、親子喧嘩の引き金になっている」という保護者の嘆きが極めて多く見られます。生徒側の本音としては、「先生が具体的に何を求めているのか基準が不透明なため、失敗を恐れてペンが止まる」という心理的フリーズが最大の要因です。
一方、現場の教員側に取材を行うと、「決して長文や超難問を求めているわけではない」という声が大半を占めます。ある現役中学校教諭は次のように証言しています。
「提出されたノートを開いた瞬間に、作業として機械的に埋めたのか、1箇所でも自分の頭を動かした形跡があるかは1秒で判別できます。全問正解の計算がびっしり並んでいるノートよりも、1問間違えて『ここで符号を足し算と勘違いした!次は( )を外す順序に注意』と殴り書きしてあるノートのほうが、教員目線では圧倒的に高く評価したくなります」