「国際霊柩送還士になりたい」と考えた場合、どのような進路を歩むべきなのでしょうか。結論から言えば、「国際霊柩送還士」という単独の国家資格は存在しません。
ただし、現場で即戦力として機能するためには極めて高度な専門スキルが求められます。国際霊柩送還士になるには、主に以下のような資質と資格・スキルの習得が事実上の必須条件となります。
1. 高度な語学力(ビジネス英語・多言語): 各国の大使館関係者、現地の警察や葬儀社、航空会社と対等に交渉できる英語力(TOEIC 850点以上目安)は必須です。加えて中国語、スペイン語、フランス語などのスキルも重宝されます。
2. エンバーマー資格・葬祭ディレクター技能: 一般社団法人日本遺体衛生保全協会(IFSA)が認定するエンバーマー資格や、葬祭業界での実務経験は大きなアドバンテージとなります。
3. 強靭なメンタリティと体力: 凄惨な現場に怯まない精神力、昼夜を問わず即座に海外へ飛び立つフットワークの軽さ、24時間365日のオンコールに耐えうる体力が不可欠です。
国際霊柩送還士の求人・採用市場は非常にニッチであり、エアハース・インターナショナルのようなごく一部の専門送還会社や、大手葬儀社・国際物流会社の特命部門に限られます。欠員補充や事業拡大に伴う不定期募集が中心となるため、専門学校で技術を学ぶか、葬祭・航空貨物業界で実績を積みながらチャンスを窺うのが現実的なルートです。