この靴の根底に流れる哲学を語るうえで、伝説的デザイナーのティンカー・ハットフィールドの存在を欠くことはできない。前作にあたるエア マックス 1で靴底のエアクッションを視覚化した「ビジブルエア」を発明した彼が、さらにスピード感を強調して生み出したのが1990年登場のオリジナルモデルだった。
サイドを駆け抜けるTPUパーツの傾斜や、ヒールのウィンドウを際立たせるフレーム構造は、まさに彼のプロダクトデザイン思想の結晶である。今回のプレミアム版においても、その黄金比とも言える造形美は完璧に継承されている。オリジナルが持っていた俊敏なフォルムにラグジュアリーな質感が加わることで、構造美としての完成度はさらに高まった。