「写真一枚で合否が決まるわけではないが、写真の雑さで落ちるケースは確実にあります」。そう語るのは、大手IT企業や製造業で数千人の選考に関わってきた人事採用責任者だ。採用担当者が書類を見る時間は、1次スクリーニングでわずか数秒から十数秒。その限られた瞬間、傾いた写真や薄暗い背景、シワの寄ったシャツが視界に入れば、それだけで「仕事も粗いのではないか」「第一志望ではないのか」という疑念が生じる。
最新の選考現場では、完璧な容姿を求めているわけではない。求められているのは「その職場で一緒に働くイメージが湧くかどうか」、すなわちビジネスパーソンとしての信頼性だ。顎を引きすぎて睨みつけるような目つきになったり、逆に口角が下がり無表情で威圧感を与えてしまったりするミスは今も絶えない。わずかに口角を上げ、背筋を伸ばし、目の奥にエネルギーを宿らせる。この微差が、激戦区の求人における当落線上での救いの一手となる。