皇籍を離れた旧宮家の人々は、民間人としてどのような職業を選び、生き抜いてきたのか。旧皇族の一世たちは、日本テレビの社長を務めた東久邇盛厚氏をはじめ、実業家やスポーツ団体の役員など、さまざまな分野で足跡を残した。戦後の混乱期には事業の失敗や財産失効といった憂き目に遭う家系もあったが、二世、三世の世代になると、一般企業人、学者、弁護士、医師など多様な職業で自立を果たしている。
メディアで精力的に発言を続けているのが、旧竹田宮家の末裔である竹田恒泰氏だ。明治天皇の玄孫にあたる彼は、作家や政治評論家として活動し、旧宮家の皇族復帰論を肯定的な立場から論じ続けている。一方で、大半の末裔たちは公の場に姿を現すことなく、過度な注目を避けて慎ましく民間人としての人生を送っている。日本経済の第一線で働く会社員もいれば、海外に拠点を置くクリエイターもいる。特権的な生活を送っているわけではなく、一般の国民と同じ生活感覚を持つ一方で、自らのルーツに対する静かな誇りを共有しているのが実像だ。