中西学というアスリートの凄みを語る上で外せないのが、アマチュアレスリング時代の実績だ。日本レスリング協会のもとで圧倒的な強さを誇り、フリースタイル100kg級の日本代表としてバルセロナオリンピックに出場したバックボーンを持つ。そのエリートアスリートとしての基礎があったからこそ、プロへの転身後も規格外のパワーで頭角を現した。
男子プロレスの世界に入った当初は、プロの魅せる戦い方に戸惑いもあったと振り返る。しかし、アマレスで培った強靭な足腰と無類のスタミナ、そして持ち前の素直さが、彼をトップレスラーへと押し上げた。プロレス業界において「本物の強さ」を証明し続けた根底には、オリンピアンとしてのプライドと弛まぬ努力があったのだ。