現役引退後の大林さんが情熱を注ぎ込んできたもう一つの舞台が、演劇の世界です。スポーツ出身者のタレント活動という枠を超え、演劇の基礎を学び直し、地道なオーディションや小劇場での経験を積み重ねてきました。
特に大林さんのライフワークとして知られるのが、特攻隊員たちを見守り続けた鳥濱トメさんの半生を描いた舞台『MOTHER ~特攻の母 鳥濱トメ物語~』です。トメさん役を長年にわたり熱演し、平和の尊さと命の重みを伝えるメッセンジャーとして全国各地で公演を重ねてきました。
大林さんは舞台に立つ理由について、「アスリートとして培った感情の爆発力や、仲間と一つの空間を作り上げる連帯感は演劇に通じるものがある」と語っています。コートから舞台へと場所を変えても、観客の心を揺さぶり続ける表現者としての姿勢は一切ブレることがありません。