今でこそ数多くのファンを抱えるトップクリエイターとして知られるが、その出発点は実に意表をつくものだった。大学時代に建築を専攻していた理系女子という意外なバックグラウンド。一見すると現在の映像表現とは無縁に見える専門知識だが、この時期に培われた空間把握や構造的思考が、現在のデジタルコンテンツ制作における独自の骨組みとなっている。
YouTube上で開設された「イケちゃんねる」の初期動画を振り返ると、試行錯誤の連続だったことが窺える。特別な機材を持たず、限られた環境の中で手探りの動画投稿をスタート。しかし、空間を立体的に捉える視線と、どこか冷静で客観的なセルフプロデュース能力が、他のクリエイターとの明確な差別化を生み出していった。