Q1:メロスが冒頭で激怒した直接のきっかけは何ですか?
A1:妹の結婚準備のために訪れたシラクスの街が静まり返っており、老爺から「疑心暗鬼になったディオニス王が、后や実妹、世継ぎをはじめ多くの罪なき民衆を処刑している」という残虐な暴政の実態を聞かされたことが直接の原因です。不正や悪を許せないメロスの激しい義憤が引き金となりました。
Q2:『走れメロス』の執筆裏話として有名な「熱海事件」とは何ですか?
A2:太宰治が熱海の旅館代を滞納し、親友の作家・檀一雄を宿に人質として残して借金のために東京へ向かったものの、作家の井伏鱒二と将棋に夢中になって何日も放置した事件です。太宰自身のこの裏切りと罪悪感の反省が、セリヌンティウスとの友情劇のベースになっています。
Q3:メロスと親友セリヌンティウスはお互いに殴り合いますが、なぜですか?
A3:メロスは道中で一度「もう走るのをやめよう」と友を裏切りかけたことを告白し、セリヌンティウスもまた牢の中で一度だけ「メロスは戻ってこないのではないか」と親友を疑ったことを告白したためです。お互いの心の弱さを正直に打ち明け、頬を殴り合うことで真の和解と信頼を取り戻しました。